親しみある「タオル」のイメージづくりを目指して

ネット社会の進行とともに、消費者が商品に求める価値観も変化してきております。作り手の側としては「製造者の顔の見える製品」「トレイサビリティ」「オリジナリティ」など多様な価値観に対応しても対応を迫られてきています。
 日本タオル卸商連合会では、「タオル」という、誰もが知っていて毎日使うアイテムに関して、消費者の多様なニーズにこたえるべく、「より消費者が身近にイメージできる」ということを目標に活動を展開しています。
 その一環で、2017年度は「4月29日(ヨクフク)」を「タオルの日」と定め、キャラクターや「ふんわりコミュニケーション」というキャッチフレーズを制定したほか、「タオルの日のうた」を発表するなどの活動を行ってきました。
 また、東京、名古屋、大阪地域で約300軒の幼稚園を訪問し、タオルについてのコミュニケーションを図りながら、子どもたちにタオルのことを意識してもらうべく活動をするほか、媒体などを通じて地道な広告活動も、持続して行っているところです。
 SNS(会員制交流サイト)などで情報が行きかうことが当たり前の現在、業界や産業が活性化していくには、業界からの一方通行の発信ではなく、消費者とのコミュニケーション強化など、双方向の発信で全体の成長を目指すことが必要な時代に入ってきたのではないでしょうか。
 当連合会では、今後も消費者とのやり取りを通じて、「タオル」のイメージの向上に鋭意努力を続けていく考えです。

日本タオル卸商連合会
理事長 尾池 行郎